CREATION
バ ス コ の 服 作 り
素材にこだわる
感性に響いてくるような生地の表情と
味わいを求めて。
アジア各地の綿、麻、シルクを中心に生地を探し回ったり、インドやタイではオリジナルの生地を作ったりと、生地ひとつを取ってもその背景には多くの思い出やストーリーがあります。
また、時にはメンズライクなザックリした生地やパリッとした生地をレディースならではの意外なデザインに仕立てることも、生地を扱う楽しみのひとつです。
生地はいまでも人の手と時間をかけて作られます。手にした瞬間にいくつかのデザインが浮かぶもの、まるで呼吸しているかのような風合いにうっとりするもの、それぞれに味わいや特徴があり、素材との出会いにはいつもワクワクさせられます。
私たちにインスピレーションを与えてくれた生地が、次はお客様のインスピレーションを刺激するような1枚になってくれればと、広い目と深い目をもって探し求めるのです。
デザインにこだわる
さりげなく
グッとくるポイントを。
例えば襟。襟は少しのデザインの違いで、服全体の印象がガラッと変わります。
丸襟は甘すぎないシャープさを意識したり、襟の高さや襟先の角度で垢抜けた印象になるようにトワル(仮の生地で作った見本)を組んで検証を重ねます。
また、ウエストの切り替えしに、独特のカーブを入れてシルエットに変化をつけたり、ギャザーでも作れる膨らみを敢えて細かなタックにしてみたり、意外性のある生地で仕立てることなどもバスコらしさ。
時代の空気を読み取りながら、どこかクラシカルで長く愛着を持っていただけるデザインを目指しています。
バスコの服は着ると良さが分かる、とお客様に言っていただきます。ちょっとしたデザインのポイントが着る方の「愛らしい」をさりげなく引き出す”バスコマジック”となるよう、日々デザインと向き合っています。。
パターンにこだわる
デザインと着心地を両立させ、フォルムとシルエットを追求する。
パタンナーはデザイナーの意図とデザインポイントをくまなく理解し、素材の性質を考慮しながらデザインと着心地のバランスを両立させるのが使命です。同じようなシルエットを出すにも、素材が変われば手法やアプローチの方法も変わってきます。サンプルが上がるとミリ単位での調整も少なくないのですが、変更によってカーブのライン等が崩れないように、変更のあった箇所だけでなく、全体のバランスを今一度整えます。バスコの服は長く愛用してくださるお客様が多いからこそ、サイズ感や着心地に細心の注意を払ったうえでのパターンの見直しは欠かせません。
加工にこだわる
最高の着心地のための
ひと手間を
惜しみません。
バスコでは多くの商品に洗い加工を施しています。
加工を入れることで、綿や麻の生地では糸に遊びが生まれ、生地が膨らみ、独特の表情が出来上がります。素材の特徴を引き出すためにそれぞれの生地によって加工を変えます。
ご試着の瞬間から気持ちのよい着心地を感じていただけるかと思います。
また、ご試着時とお洗濯後の布の表情やサイズ感に差がなるべく出ないようにも考慮しています。